レッスンの評判は悪くないはずなのに、Preplyのプロフィールに並ぶレビューの数がなかなか増えない。継続してくれている生徒もいるし、レッスン中は「楽しい」と言ってもらえている。それでもレビュー欄は静かなまま——オンライン日本語教師として活動していると、こんな状態に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
私もPreplyで日本語を教えている現役の講師です。生徒が増えてくるにつれて実感したのは、「満足してもらえていること」と「レビューを書いてもらえること」は、まったく別の話だということでした。この記事では、Preplyでレビューを増やすために日本語教師ができることを、「頼み方」と「書きたくなる体験づくり」の両面から整理します。
※プラットフォームの仕様は変わることがあります。この記事の内容は執筆時点のものなので、最新の情報はPreplyの公式サイトで確認してください。
なぜPreplyのレビューが大切なのか
Preplyでは、生徒は複数の講師のプロフィールを見比べてからトライアルを予約します。そのときに判断材料になるのが、自己紹介動画やプロフィール文、そしてレビューです。
レビューが検索結果の表示順にどの程度影響するのか、具体的な仕組みは公開されていないので断定はできません。ただ、生徒の立場で考えると、次のような点でレビューは大きな意味を持ちます。
- 初めての生徒の不安を減らす:知らない講師にお金を払うとき、他の生徒の声は一番の安心材料になります。
- 「自分に合いそうか」を判断する材料になる:「初心者にもやさしい」「JLPT対策がわかりやすい」など、具体的なレビューは生徒が自分の目的と照らし合わせるヒントになります。
- 単価を上げるときの根拠になる:単価が上がっても選ばれ続けるかどうかは、レビューの中身に支えられる部分が大きいです。このあたりはオンライン日本語講師が、レッスン単価を上げていくための考え方でも詳しく書いています。
生徒がレビューを書かない3つの理由
レビューが増えないとき、「自分のレッスンに満足していないのでは」と不安になりがちです。でも実際には、満足していても書かない生徒はたくさんいます。主な理由は次の3つです。
1. 書くきっかけがない
生徒にとって、レビューを書くのは「やらなくても困らないこと」です。レッスンが終われば次の予定があり、わざわざ時間を取って書く理由がありません。悪気はなく、単に忘れているだけというケースがほとんどです。
2. 何を書けばいいかわからない
特に日本語を学び始めたばかりの生徒は、「良かったです」以上の言葉が浮かばず、書くのをためらうことがあります。自分の上達をうまく言葉にできないと、レビューを書くハードルは上がります。
3. 上達を実感するタイミングがない
語学の上達はゆっくりです。毎回のレッスンが楽しくても、「この先生のおかげでここまでできるようになった」と実感できる瞬間がなければ、わざわざ人に伝えたいとは思いにくいものです。
逆に言えば、この3つを一つずつ解消していけば、レビューは自然と増えやすくなります。
Preplyでレビューを増やすための具体策
レッスンごとに「できるようになったこと」を言葉にして渡す
いちばん大切だと考えているのは、毎回のレッスン後に「今日できるようになったこと」を短く言語化して伝えることです。
たとえば、次のような一言です。
- 「今日はて形の活用が、ほぼ迷わずに言えるようになりましたね」
- 「先週は止まってしまった自己紹介が、今日は最後まで続けられました」
こうした言葉が積み重なると、生徒は自分の上達を具体的に意識するようになります。レビューを書くときにも「何を書けばいいかわからない」状態になりにくくなります。フィードバックの書き方はオンライン日本語教師のフィードバックの書き方|そのまま使える日本語・英語の例文集で例文をまとめています。
「節目」を意識してお願いする
レビューをお願いするなら、生徒が上達を実感しているタイミングが向いています。おすすめのタイミングを表にまとめました。
| タイミング | 生徒の気持ち | 伝え方のポイント |
|---|---|---|
| 継続して数回レッスンを受けたあと | 講師との相性に手応えを感じている | これまでの変化を一言添えてお願いする |
| 目標を一つ達成したとき(テスト、旅行、面接など) | 達成感があり、感謝を伝えたい | まず達成を一緒に喜び、そのあとで軽くお願いする |
| 教材やテーマの区切りがついたとき | 「ここまで終わった」という区切りを感じている | 振り返りとセットで伝える |
| 生徒から感謝の言葉をもらったとき | 気持ちが言葉になっている | 「その言葉をレビューで残してもらえたらうれしい」と伝える |
逆に、トライアル直後やレッスンがうまくいかなかった日など、生徒がまだ判断できない・気持ちが乗っていないタイミングで頼むのは避けたほうが無難です。
お願いの例文(英語・日本語)
レビューのお願いは、短く、押しつけにならない言い方がポイントです。生徒のレベルに合わせて、英語と日本語を使い分けてください。
英語(初級〜中級の生徒向け)
I'm really glad to see how much you've improved. If you've found our lessons helpful, would you mind leaving a short review on Preply? It helps other learners find the right teacher. No pressure at all!
Congratulations on passing your test! If you have a moment, I'd really appreciate a short review about our lessons. Even one or two sentences is perfect.
日本語(中級以上の生徒向け)
最近、会話がとてもスムーズになりましたね。もしレッスンが役に立っていたら、Preplyに短いレビューを書いてもらえるとうれしいです。日本語の練習だと思って、日本語で書いてもらっても大丈夫ですよ。
〇〇さんの「話すのが楽しくなった」という言葉、すごくうれしかったです。もしよければ、その気持ちをレビューで残してもらえませんか?無理のない範囲でお願いします。
中級以上の生徒には「日本語で書いてみて」と提案すると、レビューそのものが作文の練習になるので、生徒にとっても負担感が少なくなります。
書く内容に迷う生徒へのヒントの出し方
「何を書けばいいかわからない」という生徒には、書く観点をいくつか伝えるだけで十分です。
- どんな目的でレッスンを受けているか
- レッスンでどんなことができるようになったか
- どんな人にこのレッスンが合いそうか
ここで大事なのは、観点を伝えるだけにとどめ、内容そのものは生徒に任せることです。講師が文面を用意して書いてもらうのは、レビュー本来の役割を損ないます。
やってはいけないこと
レビューを増やしたい気持ちが強くなると、つい無理をしてしまうことがあります。次の行動は避けましょう。
- 見返りを約束してレビューを頼む:割引やおまけと引き換えにレビューをお願いするのはやめましょう。プラットフォームの規約に反するおそれがあります。
- 高評価や内容を指定する:「星5でお願いします」「こう書いてください」といった依頼は、生徒に不信感を与えます。
- 何度も催促する:一度お願いして書いてもらえなくても、それ以上は追いかけないのがマナーです。
- プラットフォームの外で連絡を取る:レビューのお願いも含め、生徒とのやり取りはPreplyのメッセージ機能など、規約で認められた範囲で行いましょう。
レビューは「お願いの上手さ」で増えるものではなく、生徒の満足が言葉になったものです。数を急ぐより、一人ひとりの生徒が「書きたい」と思える体験を積み重ねるほうが、結果的に近道になります。
レビューにつながるのは「レッスン後」のフォロー
ここまで読んでいただくとわかるように、レビューを増やす鍵は、レッスン中だけでなくレッスン後にもあります。
- 毎回の振り返りで「できるようになったこと」を伝える
- 学んだ単語や表現を、生徒があとから見返せるようにする
- 次回の目標を示して、続けた先をイメージしてもらう
これをきちんと続けている生徒ほど、上達を実感しやすくなります。ただ、生徒が10人を超えてくると、全員に毎回これをやるのは正直かなり大変です。私自身、以前はNotionで生徒ごとに記録をつけ、レッスン後に要約を書いて単語を整理していましたが、生徒が増えるにつれて記録の時間がどんどん膨らんでいきました。
TutorHubなら、レッスン後のフォローを無理なく続けられる
TutorHubは、こうした講師側の作業を軽くするために、私が自分の仕事のために作ったツールです。Preplyの予約や決済、レッスンの通話はこれまで通りPreplyで行い、TutorHubは講師の手元の作業に使います。
- AI学習記録:レッスンのチャットログやメモを貼り付けると、その生徒の過去の記録を踏まえて「今回の要約」「生徒へのフィードバック」「次回に向けて」をAIが作成します。「今日できるようになったこと」を伝えるフィードバックの下書きが、毎回すぐに手に入ります。生成後は自由に編集できます。
- 翻訳ワンクリック:フィードバックは生徒の翻訳言語にワンクリックで翻訳できるので、初級の生徒にも上達のポイントがきちんと伝わります。
- 統計の自動集計:総レッスン数や学んだ単語数などが自動で集計されるので、節目のタイミングをつかみやすくなります。
- 宿題クイズ:レッスン記録から宿題クイズをAIが自動作成。生徒はスマホで解答でき、結果は講師にも共有されます。
作成した記録や宿題は、ログイン不要の生徒専用ページで生徒が見返せます。生徒への共有は、Preplyなど利用しているプラットフォームの規約の範囲で行ってください。
まとめ
Preplyでレビューを増やすために大切なのは、うまい頼み方よりも、生徒が自分の上達を実感できる体験を毎回積み重ねることです。そのうえで、節目のタイミングで短く、押しつけにならない言い方でお願いすれば、満足してくれている生徒は応えてくれやすくなります。
レッスン後のフィードバックや記録を仕組みにしたい方は、TutorHubの無料プランで試してみてください。生徒3名まではカード登録なしで使えます。
