Preplyに日本語講師として登録して、プロフィールも書いた。空き時間も設定した。それなのに、なかなか予約が入らない。毎日通知を確認しては、がっかりする——オンライン日本語教師を始めたばかりの時期に、こんな経験をする方は少なくないと思います。
予約が入らないと、「自分には向いていないのかも」と不安になります。でも、原因を分けて考えると、見直せるポイントは意外とたくさんあります。
この記事では、Preplyで日本語を教えている現役講師の目線から、予約が入らないときに確認したい原因と対策をチェックリストの形でまとめました。なお、Preplyの検索順位やおすすめ表示がどのように決まっているかは公式に詳しく公開されているわけではないので、ここでは断定せず、「経験上」「〜と言われている」という形でお伝えします。
予約までの流れを3段階に分けて考える
「予約が入らない」と一言でいっても、どこでつまずいているかによって対策は変わります。生徒が予約に至るまでの流れは、大きく次の3段階に分けられます。
- 見つけてもらう:生徒が講師を検索し、一覧の中であなたのプロフィールが目に入る段階
- 選ばれる:プロフィールを開いた生徒が、トライアルを予約するかどうか決める段階
- 継続してもらう:トライアルを受けた生徒が、その後も予約してくれるかどうかの段階
トライアルの予約自体が入らないのか、トライアルは入るのに継続につながらないのか。まずは自分がどの段階でつまずいているのかを確認してみましょう。
原因と対策の早見表
| 症状 | 考えられる原因 | 主な対策 |
|---|---|---|
| プロフィールが見られていない気がする | 空き時間が少ない/時間帯が生徒と合っていない/登録直後 | 空き時間を増やす・時間帯を見直す |
| 見られているのに予約されない | 写真・見出し・自己紹介で魅力が伝わっていない/単価がレビュー数に対して高い | プロフィールを書き直す・単価を見直す |
| トライアルは入るが継続しない | トライアルで「この先」が見えていない/フォローがない | 目標の確認・道筋の提示・レッスン後のまとめ |
ここからは、段階ごとに詳しく見ていきます。
段階1:見つけてもらえていない場合
登録直後は、時間がかかることもある
登録したばかりの講師は、レビューもレッスン実績もない状態です。生徒側から見ると判断材料が少ないため、最初の予約が入るまでに時間がかかることはよくあります。焦りすぎず、できる対策を一つずつ進めましょう。
空き時間の量と時間帯を見直す
生徒は自分の都合のいい時間に予約できる講師を探します。空き時間が少なかったり、教えたい生徒の住む地域とまったく合わない時間帯だけだったりすると、そもそも選択肢に入りにくくなります。
- 空き時間は、無理のない範囲でなるべく多めに開ける
- 教えたい生徒が多そうな地域のタイムゾーンを考えて、その地域の朝・夜・週末などの時間帯を意識する
- 一時的に忙しくても、カレンダーが長期間空っぽにならないようにする
空き時間の多さや、カレンダーがこまめに更新されているかどうかが、表示のされやすさに影響すると言われることもあります。ただし、仕組みの詳細は公開されていないので、「生徒にとって予約しやすい状態を作る」と考えるのがよいと思います。
メッセージにはできるだけ早く返信する
生徒から問い合わせのメッセージが来たら、できるだけ早く返信しましょう。返信の早さが評価に影響するという話もありますが、それ以前に、生徒にとって「すぐ返事をくれる先生」は安心材料です。返事を待っている間に、ほかの講師を予約してしまうこともあります。
段階2:見られているのに選ばれない場合
プロフィールの「最初の数行」を見直す
生徒がプロフィールを開いて最初に目にするのは、写真、見出し、自己紹介の冒頭です。ここで「自分向けの先生だ」と感じてもらえないと、最後まで読んでもらえません。
- 写真は明るく、顔がはっきり見えるか
- 見出しに「誰に」「何を教えるか」が入っているか
- 自己紹介が「自分の紹介」だけで終わっていないか
- 英語とやさしい日本語の両方で書かれているか
- 紹介動画で、話すスピードや雰囲気が伝わるか
具体的な書き方と例文は、Preplyの日本語講師プロフィールの書き方|自己紹介例文(日本語・英語)とオンライン日本語教師のチェックリストにまとめているので、あわせて参考にしてください。筆者のプロフィールスコアは95%ですが、スコアの数字以上に、「生徒が自分の未来を想像できるか」を意識して書いています。
対象を絞ってみる
「初心者から上級者まで、誰でも歓迎」と書いていると、かえって誰にも響かないことがあります。初心者向け、ビジネス日本語、JLPT対策など、自分の強みが活かせる対象を一つ決めて、プロフィール全体をその人に向けて書き直してみるのも一つの方法です。
単価がレビュー数に見合っているか
レビューが少ないうちから単価を高めに設定していると、生徒からすると「実績の分からない先生に高い金額を払う」ことになり、ハードルが上がります。経験上、最初は相場より低めの単価で実績とレビューを積み、あらかじめ決めた計画で段階的に上げていくほうが進めやすいと感じています。筆者は今、1レッスン$25で教えていて、3か月目には月8万円を稼ぐことができました。
Preplyの手数料を踏まえた具体的な料金の考え方は、Preplyの料金設定|日本語講師はいくらにする?手数料から考える値上げのタイミングと、単価$25の現役講師の実例で詳しく書いています。
段階3:トライアルは入るのに継続しない場合
Preplyでは、トライアルレッスン(新しい生徒との初回)は手数料100%です(執筆時点。最新は公式サイトで確認してください)。つまり、トライアルだけが入って継続につながらない状態が続くと、時間を使っても収入にならないということになります。トライアルを継続につなげる力は、Preplyで教えるうえでとても大切です。
継続につながりやすいトライアルのポイントは、次の3つです。
- 最初に「何のために学ぶのか」を聞く:旅行、仕事、試験、趣味。目的によって、生徒が期待している内容は変わります。
- 今日できたことと課題を具体的に伝える:「上手でしたね」だけでなく、「自己紹介はスムーズ。次は敬語の切り替えを練習しましょう」のように言葉にします。
- 次の数回でやることの道筋を見せる:簡単なロードマップがあるだけで、続けた先の自分を想像しやすくなります。
さらに、レッスンが終わったあとに、今日やったこと・よかった点・次回の提案を文章で渡しておくと、生徒は予約を検討するときにそれを見返せます。
やってはいけないこと
予約が入らないと焦ってしまいますが、次のようなことはしないようにしましょう。
- プラットフォームの外に生徒を誘導する、連絡先を交換する:規約違反になり、アカウントに影響する可能性があります。
- 事実と違う経歴や実績をプロフィールに書く:信頼を失い、レビューにも影響します。
- 根拠のない「裏技」に頼る:仕組みが公開されていない以上、確実に効く方法はありません。生徒にとって分かりやすく、予約しやすい状態を作ることが基本です。
見直し用チェックリスト
最後に、ここまでの内容をチェックリストにまとめました。
見つけてもらう
- 空き時間を無理のない範囲で多めに開けているか
- 教えたい生徒の地域の時間帯を意識しているか
- カレンダーが長期間空っぽになっていないか
- メッセージにできるだけ早く返信しているか
選ばれる
- 写真は明るく、顔がはっきり見えるか
- 見出しに「誰に」「何を」が入っているか
- 自己紹介が「生徒への提案」になっているか
- 英語とやさしい日本語の両方があるか
- 単価がレビュー数・実績に見合っているか
継続してもらう
- トライアルで生徒の目的を聞いているか
- 今日できたことと課題を具体的に伝えているか
- 次の数回の道筋を見せているか
- レッスン後にまとめを渡しているか
TutorHubなら、トライアル後のフォローを仕組みにできる
チェックリストの中で、続けるのがいちばん大変なのが「レッスン後のまとめ」です。トライアルのたびに丁寧な振り返りを書くのは手間がかかるので、生徒が増えるほど後回しになりがちです。筆者もPreplyで生徒が12人を超えたころは、Notionでの進捗管理と、レッスン後の要約・単語整理に多くの時間を使っていました。
TutorHubは、こうした講師側の作業を軽くするためのツールです。
- AI学習記録:レッスンのチャットログやメモを貼り付けると、「今回の要約」「生徒へのフィードバック」「次回に向けて」をAIが作成します。2回目以降は、その生徒の過去の記録を踏まえた内容になります。生成後は自由に編集でき、フィードバックは生徒の翻訳言語にワンクリックで翻訳できるので、日本語がまだ得意でない初級の生徒にも内容が伝わります。
- 生徒管理:名前・レベル・目標・講師専用メモを1画面で管理できるので、トライアルで聞いた目的を次回のレッスンで見失いません。
- オーダーメイド教材:トライアルで聞いた目的やレベルをもとに、その生徒専用の教材をAIが作成します。「次はここをやりましょう」と提案した内容を、そのまま形にできます。
予約・決済・通話は今まで通りPreplyを使い、記録や教材の下書きをTutorHubで作るイメージです。生徒への共有は、プラットフォームの規約の範囲で行ってください。
まとめ
Preplyで予約が入らないときは、「見つけてもらう」「選ばれる」「継続してもらう」のどの段階でつまずいているのかを分けて考えると、打つべき対策が見えてきます。空き時間、プロフィール、単価、トライアル後のフォロー。一度に全部を変えなくても、チェックリストを一つずつ見直していけば大丈夫です。トライアル後のフォローを無理なく続けたい方は、TutorHubの無料プランで試してみてください。
