会話中心のレッスン、記録に何を書けばいいか分からない
レッスン記録2026年10月27日 ・ 5分で読めます

会話中心のレッスン、記録に何を書けばいいか分からない

TutorHubTutorHub 運営者

50分、よく話せたレッスンでした。生徒も笑っていたし、話題も途切れませんでした。

それなのに、記録欄を開いた瞬間に手が止まる。書けることが「フリートークをしました」しかない。

よく話せたレッスンなのに、記録欄に書くことが思いつかない

会話中心のレッスンをしている講師の多くが、ここで止まっていると思います。わたしもそうでした。

なぜ、会話レッスンだけ記録が書きにくいのか

教科書を使うレッスンなら、記録は勝手に決まります。「第8課の2まで」「練習Bの3番まで」。進度の目印が最初からあるので、迷う余地がありません。

会話レッスンには、この目印がありません。

つまり書けないのではなく、何を記録の対象にするかが決まっていないだけです。目印を自分で決めてしまえば、書くこと自体は3分で終わります。

残すのは、この3つだけ

いろいろ試した結果、次の3つに落ち着きました。

言えたこと・詰まったところ・次回の一歩の3つだけを残す

1. 言えたこと

今日、前より自然に言えたこと。1つか2つで十分です。

「週末の予定を、聞かれる前に自分から話せた」「"〜と思います" を会話の中で3回使えた」。生徒に見せたときにいちばん効くのはここです。

2. 詰まったところ

ここは生徒が言ったそのままの形で書くのがコツです。

「"昨日、友達と映画を見に行くでした" と言っていた」と書いておく。「過去形の誤り」と要約してしまうと、次回それを見ても何が起きていたか思い出せません。生のまま残すと、そこから教材も宿題も作れます。

3. 次回の一歩

1つだけ、そして動詞で終わる形で書きます。

  • ✕「過去形」
  • ◯「過去形で1日の出来事を3文話してもらう」

動詞で終わっていれば、次のレッスンの最初の5分がそのまま決まります。「前回の続き、何をしようか」と考える時間が消えます。

レッスン中に、何を拾っておくか

あとから思い出そうとすると書けません。レッスン中に拾っておく必要があります。ただし、メモを取りすぎると会話が止まります。

レッスン中のメモは、生徒が言い直した言い方と、こちらが渡した言い換えの2か所だけ

拾うのは2か所だけにしています。

生徒が言い直した言い方

生徒が「あ、ちがう」と言って直したところ。ここは本人が迷っている証拠なので、ほぼ確実に次の課題になります。

こちらが渡した言い換え

「それは "〜ておく" を使うと自然ですよ」と渡した表現。渡しっぱなしだと次のレッスンまでに消えるので、必ず残します。

訂正を全部メモしようとしないのが大事です。全部拾おうとすると、聞くことより書くことに意識が向いて、会話の質が落ちます。上の2か所だけなら、会話を止めずに拾えます。

拾う場所は通話アプリのチャット欄が楽です。生徒にも見えるので、その場で「これ、あとで送りますね」と言えますし、レッスン後にそのままコピーできます。別のメモアプリに切り替えると、画面共有を一度やめる必要が出てきて面倒です。

レッスン後、3分で書くテンプレート

拾ったものを、この型に流し込むだけです。

【今日の話題】
 (例)週末の過ごし方、来月の出張

【言えたこと】
 (例)聞かれる前に自分から週末の予定を話せた

【詰まったところ】※生徒の言い方のまま
 (例)「映画を見に行くでした」
 (例)「出張に行くつもりです」が出てこず、英語に切り替えた

【次回の一歩】※1つだけ・動詞で終わる形
 (例)過去形で1日の出来事を3文話してもらう

埋めると、こうなります。

【今日の話題】
 週末の過ごし方、来月の出張

【言えたこと】
 聞かれる前に自分から週末の予定を話せた

【詰まったところ】
 「映画を見に行くでした」
 「出張に行くつもりです」が出てこず、英語に切り替えた

【次回の一歩】
 過去形で1日の出来事を3文話してもらう

生徒に渡すときは、ここから整えます。日本語と英語を併記しておくと、初中級の生徒でも読んでもらえます。

今日は週末の話と、来月の出張の話をしました。予定を自分から話せたのがとてもよかったです。過去形が少し混ざっていたので(「見に行くでした」→「見に行きました」)、次回は過去形で1日の出来事を話す練習をしましょう。

Today we talked about your weekend and next month's business trip. You did really well bringing up your plans yourself. Past-tense forms got a little mixed up, so next time let's practice describing a day using the past tense.

難しいのは、書くことより「毎回続けること」

ここまでの型は、1回なら誰でもできます。難しいのは毎回やることです。

生徒が10人いれば週に10回。1回3分でも30分。しかもレッスンとレッスンのあいだの、いちばん疲れている時間に発生します。

わたしはここを自動にしました。TutorHub の学習記録は、通話のチャット履歴を貼り付けるだけで、要約・フィードバック・出てきた単語に分けてくれます。上で拾っておいた2か所が、そのままチャット欄に残っているので、貼るものを探す必要もありません。

TutorHub:チャット履歴を貼り付けると、要約・フィードバック・単語に分かれる

フィードバックは生徒の言語に翻訳できます(19言語)。英語で毎回書き直していた時間がなくなりました。

できた記録は、生徒専用のページにそのまま並びます。生徒側はログイン不要で、リンクを開くだけです。「前回の単語、もう一回送ってください」が来なくなります。

サンプルの生徒ページを公開しているので、登録しなくても生徒からの見え方が確認できます。

無料プラン(生徒3名まで、カード登録不要)で、まず1件記録を作ってみるのが早いと思います。

まとめ

  • 会話レッスンの記録が書けないのは、記録の対象が決まっていないだけ
  • 残すのは「言えたこと」「詰まったところ」「次回の一歩」の3つだけ
  • 詰まったところは、生徒が言ったそのままの形で残す
  • 次回の一歩は1つだけ、動詞で終わる形で書く
  • レッスン中に拾うのは「言い直した言い方」と「渡した言い換え」の2か所だけ

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