レッスンは50分。終わったら、次の予約まで少し休める。
…はずなのに、実際はレッスンのあとにこんな作業が待っています。
- 今日の内容を記録する
- 生徒へのフィードバックを、英語で書く
- 今日出てきた単語をまとめて送る
- 次回の教材と宿題を考える
レッスンの前にも、前回どこまでやったかをチャット履歴からさかのぼって確認しています。
私はPreplyで12人以上の生徒に日本語を教えていますが、生徒が増えるほど、レッスンの数よりも「レッスン以外の時間」のほうが重くなっていきました。
オンライン講師がもらえるのは、レッスンの時間の分だけです。前後の作業には、お金が出ません。この記事では、その「見えない作業」を一度数えてみて、減らす方法を手作業と自動化の両方でまとめます。
1レッスンに、実際は何分かかっているか

ある50分レッスンの例です(数字はイメージです)。
| タイミング | 作業 | 時間 |
|---|---|---|
| レッスン前 | 前回の内容をチャット履歴で確認 | 5分 |
| レッスン前 | 生徒に合わせた教材を探す・作る | 15分 |
| レッスン | 50分 | 50分 |
| レッスン後 | 記録を書く | 10分 |
| レッスン後 | フィードバックを英語で書く | 10分 |
| レッスン後 | 単語をまとめて送る | 5分 |
| レッスン後 | 宿題を作る | 5分 |
| 合計 | 100分 |
50分のレッスンに、前後で50分。かかっている時間は2倍です。
1レッスンの手取りが3,000円だとすると、
- レッスンの時間だけで見た時給:3,600円
- 前後の作業も入れた時給:1,800円
時給が半分になっています。
1日に3レッスンあれば、レッスン以外の作業だけで1日150分。週5日なら、毎週12時間以上を、お金にならない作業に使っていることになります。

自分の数字で計算してみる

時給の計算は、次の式でできます。
時給 = 1レッスンの手取り ÷(レッスンの分数 + 前後の作業の分数)× 60
プラットフォームの手数料を引いた「手取り」で計算するのがポイントです。手数料の考え方は オンライン日本語教師の収入 にまとめています。
一度、1週間だけ前後の作業の時間を測ってみてください。思っていたより長いことが多いです。
見えない作業は、だいたい5つ

- 前回の確認:どこまでやったか、何が苦手だったか
- 記録:今日やったこと、できたこと、課題
- フィードバック:生徒が読める言語で書く
- 単語・資料の送付:今日の単語、使った教材
- 次回の準備:教材、宿題、宿題の答え合わせ
どれも、やめると生徒の満足度が下がるものばかりです。だから「やらない」のではなく、「短くする」ことを考えます。
手作業で短くする方法

① 記録は、型を決めて3分で
毎回ゼロから書くと時間がかかります。「今日やったこと/できたこと/課題/次回やること」の4つだけ、と決めておくと、3分で書けます。型は レッスン記録テンプレート にまとめています。
② フィードバックは、例文を使い回す
「よかった点」「課題」「次回の提案」の言い回しは、生徒が変わってもだいたい同じです。日本語と英語の例文を手元に置いておけば、書く時間が半分になります。例文は フィードバック例文集 にあります。詳しくは 英語のフィードバックに時間がかかるとき にも書きました。
③ 単語は、レッスン中にメモしておく
レッスン後に思い出そうとすると時間がかかります。レッスン中のチャットに単語を打っておけば、あとはそれをまとめて送るだけです。
④ 前回の確認は、記録の「次回やること」だけ読む
チャット履歴を全部さかのぼるのではなく、前回の記録の「次回やること」の1行だけ読む。これだけで、レッスン前の確認が1分で終わります。詳しくは レッスン3分前に、チャット履歴をさかのぼっていませんか に書きました。
⑤ 教材は、型を使い回す
生徒ごとにゼロから作ると、15分では終わりません。「ゴール→キーフレーズ→会話例→練習→ロールプレイ」のように型を決めて、中身だけ差し替えます。作り方は 日本語教材の作り方 にまとめています。
それでも残る作業は、自動にできる

手作業で短くしても、生徒が増えれば作業は増えていきます。私が作っている TutorHub は、この「見えない作業」を減らすためのツールです。
- 記録とフィードバック:レッスン後にチャットを貼り付けるだけで、AIが要約・フィードバック・単語をまとめます
- フィードバックの翻訳:生徒の言語(19言語)に翻訳できます
- 前回の確認:生徒ごとに記録が並ぶので、開けば前回の続きがわかります
- 次回の準備:記録をもとに、次のテーマの提案と、生徒に合わせた教材をAIで作れます
- 宿題:選択・穴埋め・並べ替えなどの宿題クイズを自動で作り、自動で採点します
- 単語・資料の送付:生徒はログイン不要の専用ページで、フィードバックや単語、教材を見返せます
先ほどの表で言えば、レッスン後の30分のほとんどと、レッスン前の確認・教材づくりが短くなります。
無料プラン(生徒3名まで、カード登録不要)で試せます。まずは、今日のレッスンのチャットを貼り付けて、記録を1件作ってみてください。
まとめ
- 50分のレッスンでも、前後の作業を入れると100分かかっていることがある
- 前後の作業を入れて計算すると、時給は半分近くになる
- 見えない作業は「前回の確認・記録・フィードバック・単語の送付・次回の準備」の5つ
- 型を決める・例文を使い回す・レッスン中にメモする、で手作業でも短くできる
- それでも残る作業は、自動にできる
一度、自分の1週間の作業時間を測ってみてください。どこを短くすればいいかが見えてきます。




