次のレッスンまで、あと3分。
「この生徒、前回どこまでやったっけ?」
Preplyのチャットを開いて、上へ上へとスクロールする。前回の単語、話していた話題、宿題を出したかどうか。見つからないまま、レッスンの時間になってしまう。
オンラインで教えていると、この「レッスン直前の確認」は毎日のように起きます。生徒が3人のうちは頭の中で覚えていられますが、10人を超えるとまず無理です。私も12人以上の生徒を教えるようになってから、レッスンの直前にあわてることが増えました。
この記事では、なぜチャット履歴での確認がつらいのかと、前回の確認を1分で終わらせる方法をまとめます。

チャット履歴で確認するのが、つらい理由

チャット履歴は、記録ではありません。ただの会話の流れです。
- 必要な情報が埋もれている:あいさつ、予約の調整、雑談の中に、大事なことが散らばっている
- 生徒ごとに場所がちがう:プラットフォームのチャット、メール、別のメッセージアプリ
- 「何ができて、何が課題か」は書かれていない:やったことはわかっても、講師の判断は残っていない
だから、さかのぼっても「結局、今日は何をすればいいか」がわかりません。
前回の確認で、本当に知りたいことは3つだけ

レッスン前に必要なのは、次の3つです。
- 前回やったこと:どの文法・話題まで進んだか
- 課題:何でつまずいたか
- 今日やること:前回、次にやると決めたこと
この3つがすぐ見られれば、レッスンは「前回の続き」から始められます。逆に言えば、チャット履歴を全部読む必要はありません。
手作業で、1分で確認できるようにする
① レッスン直後に「次回やること」を1行だけ書く

いちばん効くのはこれです。レッスンが終わったら、次の予約の前に1行だけ書きます。
次回:志望動機を敬語でそろえる(「〜させていただきたい」がまだ不安定)
この1行があれば、次のレッスン前はそれを読むだけで済みます。
② 記録は、生徒ごとに1か所にまとめる
スプレッドシートでも、ノートアプリでも構いません。大事なのは「この生徒のことは、ここを見ればわかる」という場所を1つに決めることです。記録の型は レッスン記録テンプレート に置いています。
③ 生徒の目標と「苦手」は、一番上に固定する
「N3合格を目指している」「て形でよく止まる」のように、毎回変わらない情報は、記録の一番上に書いておきます。毎回さかのぼる必要がなくなります。
④ レッスン前の1分を、予定に入れておく
レッスンとレッスンの間を詰めすぎると、確認の時間が取れません。カレンダーに「確認1分」を入れておくだけで、直前にあわてることが減ります。
それでも続かないなら、記録を自動にする

手作業の方法は効きますが、「レッスン直後に毎回書く」が続かないこともあります。疲れていたり、すぐ次のレッスンが入っていたり。
私が作っている TutorHub では、レッスンのあとにチャットを貼り付けるだけで、AIが「今回の要約」「生徒へのフィードバック」「次回に向けて」「今日の単語」をまとめます。生徒ごとに記録が並ぶので、次のレッスン前は、その生徒を開いて一番上の記録を読むだけです。
生徒の目標やレベルは生徒ごとに登録しておけて、「生徒には表示されない講師メモ」も残せます。「緊張すると早口になる」のような、講師だけが知っておきたいことも、ここに書いておけます。
無料プラン(生徒3名まで、カード登録不要)で試せます。まずは、次のレッスンの前に読みたい生徒を1人登録して、前回のチャットを貼り付けてみてください。
まとめ
- チャット履歴は記録ではないので、さかのぼっても「今日やること」はわからない
- 前回の確認で知りたいのは「前回やったこと・課題・今日やること」の3つだけ
- レッスン直後に「次回やること」を1行書くだけで、確認は1分で終わる
- 記録は生徒ごとに1か所。目標と苦手は一番上に固定する
- 続かないなら、チャットを貼るだけで記録ができる仕組みにする
「前回どこまででしたっけ?」と聞かなくていいレッスンは、生徒にとっても「ちゃんと見てくれている」と感じられるレッスンです。久しぶりに戻ってきた生徒への対応は、生徒のモチベーションに振り回されないために にも書きました。




